学術集会開催予定

ご挨拶

 近年のがん治療の進歩に伴い、若年のがんサバイバーが増えつつあります。いわゆるAYA世代のがんサバイバーについては就労から恋愛・結婚など生活の質(Quality of Life:QOL)をいかにして高めていくかということが社会的な課題となり、QOLの更なる向上としてAYAがんサバイバーの妊孕性温存療法が社会の注目を集めています。

この度、第13回日本がん・生殖医療学会学術集会を2023年2月25日(土)・26日(日)に3年ぶりに埼玉県で開催させていただくことになりました。新型コロナの収束の目処がまだつかない昨今、どのような開催形式になるかはわかりませんが、どのような形でも皆様にご満足いただけるように、鋭意準備をさせていただきます。

今回の学術集会ですが「患者支援のための連携と意思決定の在り方 ~学際的連携と共有意思決定~」というテーマを掲げさせていただきました。「学際的連携」、「共有意思決定」という考え方は7年前に私が当時米国シカゴのNorthsetern大学教授であったOncofertility Consortium理事長のTeresa K. Woodruff教授から教えていただいたものです。自分なりにその意味を理解・咀嚼して人に伝えられるようになるのに3年くらいはかかったと思います。Teresa K. Woodruff教授からがん・生殖医療の普及のためには異なる領域が連携する「学際的連携」が重要である、そのためにはお互いに率直に、誠実に議論しなくてはならなく、そして、そのためには普段からお互いのリスペクトが必要である、と教えられました。

生命と妊孕性の危機にさらされているがん・生殖医療の患者の複雑な意思決定には「共有意思決定」が重要である、とも厳しく教えられました。とても素敵な言葉でありますが、それを多くの医療者が理解し実践することは容易なことではありません。本邦のがん・生殖医療の目指すところとして「均てん化」が挙げられていますが、医療者によってがん・生殖医療に対する熱量には差があると感じています。「均てん化」を目指すためにはその熱量が低い医療者の意識を高める必要があり、「学際的連携」、「共有意思決定」という概念の普及が必要になると私は考えております。抽象的な言葉が多くて申し訳なく思いますが、今回の学術集会ではそれらの概念を学び、各施設で行われている具体的な工夫などの知識を共有することを目指したいと考えております。

皆様、奮ってご参加頂けます様お願い申し上げます。

2022年7月
第13回日本がん・生殖医療学会学術集会
会長 杉本公平
(獨協医科大学埼玉医療センターリプロダクションセンター 教授)


開催概要

第13回日本がん・生殖医療学会学術集会
(The 13th annual meeting of Japan Society for Fertility Preservation)
患者支援のための連携と意思決定の在り方 ~学際的連携と共有意思決定の提言~

第13回 日本がん・生殖医療学会 学術集会 開催案内
開催案内ダウンロード

【現地開催】

  • 日時: 2023年2月25日(土)~2月26日(日)
  • 会長: 杉本公平(獨協医科大学埼玉医療センターリプロダクションセンター 教授)
  • 会場: 大宮ソニックシティホール(〒330-0854 さいたま市大宮区桜木町1-7-5)

会場(ソニッックシティホール)へのご案内



【オンデマンド開催】

  • 公開期間:2023年3月10日(金)14:00~3月20日(月)12:00
    ※一般演題および一部セッションはオンデマンド開催では公開をいたしません。
    何卒ご了承ください。

プログラム

第13回 日本がん・生殖医療学会 学術集会 プログラム
プログラムダウンロード


演題募集

  1. 演題募集期間:
    2022 年9月5日(月)14:00 ~ 11月21日(月)12:00 締切  (延長)12月1日(木)12:00 締切
    ※登録演題の修正も12月1日(木)12:00締切となります。

  2. 申込資格:
    発表者は原則として日本がん・生殖医療学会の個人会員に限ります。
    また発表者は必ず参加登録期間中に「事前参加登録」を行ってください。
    ※未入会の方は必ず下記よりご入会のお手続きをお済ませください。
    ≫入会のご案内
  3. 発表形式:
    会場でのポスター発表
    ※新型コロナウィルス感染症拡大の状況により、発表形式に変更がある場合には、ホームページ上にてご案内いたします。
  4.  
  5. 発表内容:
    「がん・生殖医療に関わる基礎および臨床研究等に関連する内容」とします。
    事例、調査研究の別は問いません。

  6. 採択通知:
    採択結果は2022年12月中旬~下旬ごろにメールにて通知予定です。
    採択分については、抄録集に発表要旨の掲載を予定しております。

  7. 申込方法:
  • 演題名(全角80文字以内)
  • 氏名(フリガナ)
  • 所属(フリガナ)

※所属機関は8施設。共同研究者は筆頭演者含め12名以内まで登録可能。

  • 連絡先:E-mailアドレス
  • 発表抄録本文(800 字以内)

以上の項目につき、下記よりご投稿ください。

演題を登録する

※演題登録は「Confit」上にて行います。アカウントを取得されていない方は、同リンクよりアカウント取得後に登録を行ってください。

演題提出における留意事項

1)演題提出にあたっては、医療従事者及び自然科学者としての倫理観に基づいて行われたものであることを確認してください。
2)国内で行われた厚生労働省未承認の薬剤・医療技術および医療機器に関する臨床研究は、当該施設の審査(倫理)委員会または治験委員会など承認されたものを原則とします。
3)対象患者様の個人情報の保護などに留意してください。
4)動物実験に関しても「愛護精神」のもとで行われたものにしてください。
5)発表時には臨床研究に関するすべての発表において、利益相反状態の有無にかかわらず、開示してください。

◎応募演題の中から学術奨励賞対象の演題を選考し(3名予定)、表彰及び副賞を贈呈いたします。


参加登録

参加方法

事前登録受付期間: 2022年11月2日(水)14:00 ~ 2023年2月10日(金)12:00  (延長)2月13日(月)12:00

オンデマンド開催受付期間:2023年3月1日(水)14:00 ~ 2023年3月20日(月)12:00

(事前参加登録参加費)

  • 医師          13,000円
  • 医師以外     8,000円

(現地当日登録参加費)

  • 医師          15,000円
  • 医師以外   10,000円

(オンデマンド開催参加登録参加費)

  • 医師          13,000円
  • 医師以外     8,000円

学術集会へのご参加希望の方は、下記[参加登録]よりお申込みください。

参加登録

※参加登録は「Confit」上にて行います。アカウントを取得されていない方は、同リンクよりアカウント取得後に登録を行ってください。
※参加費のお支払いは、「クレジットカード払い」もしくは「銀行振込」が可能です。
(現地当日登録は現金のみです)


※抄録収載「日本がん・生殖医療学会誌(Vol.6No.1)」は、会員の方には2月中旬に郵送予定です。
非会員で必要な方は参加申込時に別途購入ください。


市民公開講座

市民公開講座「がん・生殖医療と里親・養子縁組」

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参加費無料


協賛募集

※準備中です。しばらくお待ちください。