学会の取り組み
代表者挨拶
理事長就任のご挨拶
先日開催された日本がん・生殖医療学会の際に行われた理事会・総会において、鈴木直先生の後任として理事長を拝命いたました。会員の皆様におかれましては突然のことで驚かれているかと思いますが、下記の状況を踏まえた、慎重な討議の末の交替でございますので、ご安心ください。
鈴木前理事長は国際妊孕性温存学会(ISFP)理事長へ ISFP2024TOKYOが開催されます
鈴木直先生は、先日ベルギー・ブリュッセルで開催された国際妊孕性温存学会(ISFP)学術集会において、理事長への就任が発表されました。鈴木先生のリーダーシップのもと、JSFPが世界のがん・生殖医療へもたらした成果が認められたことによるものと言えます。次回のISFP学術集会は、2024年11月15〜17日に東京で開催されます。JSFP会員の皆様のなお一層のご協力をよろしくお願い致します。
JSFP会員の皆様による選挙で理事会役員を選出いたします
JSFPは鈴木前理事長のもと2012年に特定非営利活動(NPO)法人として設立され、2020年に一般社団法人に改組されました。2021年からは国による公的助成事業(研究促進事業)が始まり、多くの皆様にご入会いただいております。
文字通り「手弁当」で始められた本会が、より成熟した組織となるために、他学会と同様に、会員の皆様による選挙で理事会役員を選任し、理事長は役員の中から選任されます。2023年秋頃に選挙を実施すべく準備を進めておりますので、詳細をお待ちください。
役員の若返りを図り、サステナブルな組織を目指します
これまでも本会の数多くの事業でご尽力戴いた、小野政徳先生(東京医科大学)、原田美由紀先生(東京大学)に副理事長にご就任いただきました。役員や委員の人選においても、多くの若手・中堅医師の皆様にご参画いただき、今後長きにわたって日本のがん・生殖医療を支え、発展させていく組織を目指します。
なお、鈴木前理事長は、今後も理事として本会の諸事業をサポートして戴くこととなっております。
日本のがん・生殖医療の発展のため、患者登録(JOFR)、地域ネットワーク、資格認定をはじめ 多くの学際的活動に取り組み、発展させていきます
前述した公的助成事業では、患者登録システム(JOFR)によるエビデンスの創出、地域がん・生殖医療ネットワークによる医療連携の充実、がん・生殖医療関連認定資格者(認定ナビゲーター、専門心理士、ナビゲーターナース)の養成が必須とされており、本会が果たすべき社会的責任は益々重くなっております。
これ以外にも、思春期前男児の精巣組織凍結、乳がんPOSITIVE試験、遺伝性腫瘍、がんサバイバーの妊娠成績、共有意思決定支援、トランスジェンダーの妊孕性温存、特別養子・里親制度の普及(第13回学術集会より)など、本会が取り組むべき課題は極めて学際的であることが本会の特徴であり、強みでもあります。学術奨励賞や優秀演題賞、寄附金事業などを介して我が国のがん・生殖医療を振興していくとともに、職種の垣根を超えた連携が益々活発となるよう務めて参りますので、本会への変わらぬご支援とご協力を心からお願い申し上げます。
一般社団法人 日本がん・生殖医療学会 理事長
埼玉医科大学総合医療センター 産婦人科
髙井 泰