各種ご案内


入会のご案内

 当会は、若年がん患者さんが、治療後に訪れる未来の生活に対してより多くの希望を残せるよう、安全でエビデンスレベルの高い『がん・生殖医療』(妊孕性温存療法とがん治療後の生殖医療)の普及を目的に設立されました。これらを実現するためには、産婦人科医だけではなく、乳腺外科医、泌尿器科医、小児科医、血液内科医など、ほぼすべての分野の専門家の参画が必要と考えられます。また、患者さんをサポートするチーム医療として、看護師、心理士、ケースワーカーなど、多くの職種の方のご協力も必要であると考えております。

 当会では、理念に賛同していただける方々を随時募集しております。 本邦において『がん・生殖医療』が一般的な医療として誰もが享受できるよう、ひとりでも多くの方々のご協力をいただけると幸甚です。

日本がん・生殖医療学会 理事長
髙井 泰

会員種別

①医療会員(医師) …医師のみが対象

②医療会員(その他)…医師以外が対象

年会費

①1万円

②5千円

会員特典

  • JSFPニュースレターの送付(2-3回/年)
  • 学術集会、研修等の案内
  • 学会雑誌の優先頒布

※学会認定資格(「認定がん・生殖医療ナビゲーター」「がん・生殖医療専門心理士」等)の認定要件となっています。


入会のお申込みはこちら

◎会員登録内容の変更につきましては、別途運営事務局までメールにてご変更内容をご連絡ください。
( 運営事務局:


投稿論文募集

日本がん・生殖医療学会誌発行における投稿論文募集

2018年より、日本がん・生殖医療学会では学会誌を新刊・発行する運びとなりました。本会誌は若年がん患者に対する「がん・生殖医療」の普及と教育を志向して、専門の医師に提供することを目的としています。対象読者は、生殖医療に携わる産婦人科医とがん治療に携わる腫瘍専門医や自己免疫疾患治療に携わる内科医です。若年がん患者に対する妊孕性温存療法のエビデンスを構築することに目標を置き、編集発行されます。関係者の皆様には、ふるってご投稿をよろしくお願いいたします。

日本がん・生殖医療学会誌
投稿規定のダウンロード
関連様式のダウンロード

2024年1月発行学会誌への投稿締切は、2023年10月31日(火)です。



学術奨励賞募集

※令和5年度募集より、本賞受賞による助成金の支給は中止となりました。何卒ご注意ください。

日本がん・生殖医療学会 学術奨励賞 受賞者一覧

はじめに

日本がん・生殖医療学会(本学会)では、「がん・生殖医療」のさらなる促進を目的とし、その基盤となりうる有望な研究者に対して、学術奨励賞を授与することを決定いたしました。

賞の対象
  1. がん・生殖医療の発展に寄与する臨床研究
  2. がん・生殖医療の基盤を支える基礎研究
  3. がん・生殖医療の普及に寄与する研究

これらの分野について、独創的かつ将来の発展が期待され、社会への貢献に役立つ研究を受賞の対象とする。賞の選考は、これまでの研究業績と研究課題の内容を鑑み、選考員会によって決定される。また、医学のみならず、看護学、心理学、薬学などの広い医療分野からも選出されるものとします。

応募規定
  1. 応募者は本学会の会員である個人とする。原則として、これまで学術奨励賞を受けたことがない研究課題、かつ研究代表者を対象とする。
  2. 賞の授与および助成金の交付は、次年度の学術集会もしくは総会にて行われる。
  3. 受賞した者は、1年後の本学会学術集会にて研究内容を報告しなければならない(その際に受賞したことを明示すること)。
  4. 施設代表者(所属機関の教授や部長、所属学部長、研究所長、病院長、学長など)の推薦が必要である。
  5. 各施設につき1名までの申請とする。
学術奨励賞運用規定・応募要項

学術奨励賞 運用規程

応募方法
  1. 申請書に必要事項を記載する。
  2. 原本とコピー2部を下記に送付する。
申請受付期間

2023年8月1日~2023年9月30日

学術奨励賞交付申請書

申請書のダウンロード(Word形式)

<申請書送付先>
一般社団法人 日本がん・生殖医療学会 事務局
〒226-0003 横浜市緑区鴨居 6丁目19-20 (株) ヒューマンリプロ・K内
 日本がん・生殖医療学会「令和5年度 学術奨励賞 応募係」宛


がん・生殖医療専門心理士養成講座開講のご案内

 2012年日本がん・生殖医療学会の設立を契機に、若年がん患者に対する妊孕性温存治療(がん・生殖医療)が普及しつつあります。2013年ASCO(米国臨床腫瘍学会)改訂ガイドラインでは、がん患者が妊孕性消失の可能性について苦悩を感じたら心理専門職に紹介することが推奨されており、がん患者への心理支援のニーズが高まっています。

 これを受けて2016年から、日本生殖心理学会は日本がん・生殖医療学会と共同で「がん・生殖医療専門心理士」の養成を始めました。がん・生殖医療専門心理士は、がん告知という大きなストレスと妊孕性の消失という二重の危機を抱えた若年がん患者の心理的アセスメントを行い、必要なサポートおよび正しい医療情報の提供や理解を助け家族間調整などを行いながら、妊孕性温存の自己決定を支援します。それだけでなく、がん患者の治療段階やライフステージに応じた援助を行えるように実践的な力を付け、がんサバイバーのQOL向上に貢献できる人材の育成を目的としています。

 がん対策推進基本計画第4期では、妊孕性温存療法について適切な医療を受けられる体制を充実させることになりました。研究促進事業ではありますが、妊孕性温存とその後の生殖補助医療の治療費に対して条件を満たす場合に国からの助成金を患者が受け取れるようになりました。そして、妊孕性温存療法実施医療機関では、患者への情報提供、相談支援、精神心理的支援を行うことが条件となり、日本産科婦人科学会の認定要件では、がん・生殖医療専門心理士等が常勤することが望ましいとされています。そのほか、2022年4月保険改定で「がん患者指導管理料ロ」として公認心理師のがん患者心理支援に保険点数が算定できることになりました。こうした動向から心理職が小児・AYA世代の妊孕性温存やがん治療中・治療後の性腺機能低下や妊娠などに対する不安や困り事を聴取し支援することも増えてくると予想されます。

 現在、がんと生殖両方の医療、及び心理に精通した専門の心理士はわずかであり、その育成が求められています。このような養成課程は世界的にみても例が無く、国内外で高い評価を受けております。がん・生殖医療のサブスペシャリティーを身につける事は専門家としての活動の幅を広げる事に役立つでしょう。

 なお、このコースは専門的医療を学び、臨床現場で活動できる人材を育成する養成講座となっています。知識として学びたい方には負担が大きいと思いますので、申し込みの際によくご検討くださいますようお願い申し上げます。


2023年度 がん・生殖医療専門心理士養成講座(第7期)

概要
共催 日本生殖心理学会(JSRP) 理事長 古賀文敏
日本がん・生殖医療学会(JSFP) 理事長 髙井泰
目的 生殖医療基礎コース
がん・生殖医療専門コース
生殖医学の基礎的な知識や不妊体験者の心理、体外受精などの高度生殖医療技術について学びます。 がん・生殖医療において頻度の高い乳がん・婦人科がん・血液がん・泌尿器がんを取り上げ、がん医療と妊孕性温存の実際を解説します。がん患者への援助技術として、心理アセスメント、心理療法、社会支援、倫理問題などの講義を行い、がん・生殖医療の実践介入、心理教育、グリーフ セラピー、家族アプローチなどの演習を行います。
実施形式 Web上のオンデマンドで学ぶeラーニング講義と、集合型のスクーリング演習を組み合わせて実施します(状況によってはオンライン演習に振替となる可能性もあります)。
特色
  • 生殖医療基礎コースとがん・生殖医療専門コースの2コースに分けて実施します。
  • 生殖医療基礎コースは、生殖医療施設に勤務する臨床心理士のみならず、一般の心理臨床家が不妊患者に対応するための基礎知識を提供するものとします。
  • 生殖医療基礎コース修了者には、生殖医療基礎コースの修了証を授与し、がん・生殖医療専門コースの受講を可能とします。
  • がん・生殖医療専門コースは、生殖医療施設で勤務する、あるいはがん・生殖心理の専門家として活動するための専門的知識と技能を修得するものとします。
  • 生殖医療基礎コース及びがん・生殖医療専門コースの両方を修了した場合にがん・生殖医療専門心理士認定試験の受験資格を得られるものとします。
講師 講義は医師、研究者、臨床心理士、看護師ほか、各分野の第一人者にお願いしています。
認定試験 生殖医療基礎コース、がん・生殖医療専門コースの講義と演習(2/3 以上の出席)を経て、認定試験を行います。(両コースを同年度に履修することもできますし、2年に渡り習得することもできます。 例えば、1年目に生殖医療基礎コースを受け、2年目にがん・生殖医療専門コースの受講も出来ます。その場合、認定試験は両コース終了後に受ける事になります。)
認定試験は筆記試験と面接(口述)試験があり、一定の合格基準が定められています。
認定 日本生殖心理学会、及び日本がん・生殖医療学会の両学会の認定資格となります。(5 年毎に更新)
認定試験合格後に、がん・生殖医療外来陪席実習を行います。合格後に日程をお知らせします。
※認定後は、両学会が継続研修支援を続けていきます。各がん治療のupdate、精子組織凍結などの最新医療知識、全国のがん・生殖医療地域ネットワークや職種間連携などの実践的な取り組みについて、学会講演や継続研修を行っていく予定です。
応募要領
受講資格 生殖医療基礎コース がん・生殖医療専門コース
臨床心理士または公認心理師の有資格者。
日本生殖心理学会の会員であること。
※本講座はがん・生殖医療専門心理士の資格取得を希望している方のコースであるため、生殖医療基礎のみの受講は認めておりません。将来的にがん・生殖医療コースを受講される方のみ申し込みをお願いします。
生殖医療基礎コースを修了した臨床心理士または公認心理師の有資格者。
生殖心理カウンセラー資格保持者。
※生殖医療基礎コースの修了認定が、専門コースの受講資格となります。
応募人数 30名 30名
受講料 55,000円(税込) 132,000円(税込)
生殖医療基礎コース/がん・生殖医療専門コース同時申込の場合は、165,000円(税込)
※銀行振込で期限までに納入すること。詳細は受講決定者に別途連絡。分納に関してはご相談ください。
※資格の認定に関しては、資格認定試験料10,000円(税込)、資格認定料30,000円(税込)が別途必要となります。
申込受付期間 2023年6月21日(水)12:00まで
※締切前でも定員になり次第募集を締め切らせていただきます。
※締切後に受講をご希望される場合は、別途事務局までお問合せください。
2023年8月23日(水)12:00まで
※締切前でも定員になり次第募集を締め切らせていただきます。
※締切後に受講をご希望される場合は、別途事務局までお問合せください。
応募/出願方法
出願方法 出願受付はオンライン登録とさせていただきます。詳細はホームページにてご確認ください。
https://jsrp.org/course/app_cancer.html
受講者の選考 登録内容による選考を行います。
選考結果の通知 受講手続きのご案内と共に、メールにより通知します。

がん・生殖医療専門心理士養成講座 スケジュール(予定)
(生殖医療基礎)(がん・生殖医療専門)webオンデマンド講義 7月5日(水) 13:00~公開予定
(生殖医療基礎)スクーリング演習① 9月2日(土) 13:00~19:00
9月3日(日) 9:30~16:50
(がん・生殖医療専門)スクーリング演習②※ 10月21日(土) 13:00~19:15
10月22日(日) 9:15~16:00
(がん・生殖医療専門)スクーリング演習③ 12月16日(土) 13:00~20:00
資格認定試験(筆記および面接(口述)試験) 12月17日(日) 9:30~

※スクーリング演習②には、必ずeラーニングの必須講義を学習してからご参加ください。


eラーニング webオンデマンド講義一覧(予定)

生殖医療基礎コース

領域 講義名
ガイダンス 受講ガイダンス・学習の仕方(30分)
生殖医学 不妊相談に必要な生殖医学①生殖の基礎・妊娠の生理(90分)
生殖医学 不妊相談に必要な生殖医学②一般不妊検査・治療(90分)
生殖医学 不妊相談に必要な生殖医学③ART(90分)
生殖医学 生殖医学の基礎④流産・不育症・不妊後の問題(60分)
生殖心理学 現代社会と不妊(60分)
生殖心理学 生殖心理学 基礎(90分)
心理援助論 各治療段階における患者心理と援助(90分)
EBP ESHRE ガイドラインの読み方(60分)
心理援助論 流産・死産を経験する患者への援助(60分)
生殖心理学 家族心理学から見た生殖・不妊問題(90分)
多様な生き方 不妊体験者のさまざまな選択肢(90分)

(講義合計 900分)

がん・生殖医療専門コース※

領域 講義名
ガイダンス 受講ガイダンス・学習の仕方(30分)
心理援助論 生殖・不妊の性問題とセックスセラピー(90分)
多様な生き方 不妊治療後の養子縁組(60分)
がん・生殖医療 がん・生殖医療の実際(90分)
がん・生殖医療 乳がん(120分)
がん・生殖医療 男性がん・生殖医療と泌尿器がん(120分)
がん・生殖医療 がん・生殖医療のサイコソーシャルケア概論(90 分)
がん・生殖医療 がん患者への看護ケア概論(90 分)
がん・生殖医療 がん・生殖医療総論(60分)
がん・生殖医療 婦人科がん(120 分)
がん・生殖医療 職種間連携(90分)
がん・生殖医療 がん・生殖医療における倫理的・法的問題(60分)
がん・生殖医療 血液がん(120 分)
がん・生殖医療 遺伝性腫瘍と遺伝カウンセリング(90分)
がん・生殖医療 小児がん(90分)
がん・生殖医療 がん・生殖医療の心理ケア総論(120分)

(講義合計 1,440 分)

※過去に生殖医療基礎コースを修了した者、もしくはがん・生殖医療専門コースを同時に 申し込みした者のみ受講可


スクーリングでの演習授業につきまして

【出欠席と受験資格について】
3回のスクーリング演習(代替措置含む)のうち、2回以上の出席をもって受験資格取得とする。また、本年度において受験資格を取得できなかったものは、来年度以降、2年以内に同講義を受講することにより、受講資格を取得することとする。

【欠席時の取り扱い】
スクーリング演習 (代替措置含む)を欠席した場合、事務局より当日配布資料を登録住所宛に後日郵送する。欠席した場合、受講料の返金等は行わない。


講座案内のダウンロード

第7期 がん・生殖医療専門心理士養成講座 案内(PDF)