京都府
京都府がん・生殖医療ネットワークKOF-net設立に寄せて
京都がんと生殖医療ネットワーク 幹事長
京都大学産婦人科 堀江 昭史
京都府では、2017年4月21日に生殖医療研究会に特定非営利活動法人日本がん・生殖医療研究会(JSFP)の理事長である鈴木 直教授(聖マリアンナ医科大学)を招請し、第一回がん・生殖医療研究会を行いました。府内外の医療関係者含め、76名というこれまでにない盛況の中研究会が行われ、皆様の注目の高さを示すものと思われました。
そしてこの研究会に引き続く形で2017年6月21日にKOF-netを開設することとなりました。京都府は京都府立医大と京都大学という1都道府県に2大学が存在する地域ではありますが、本ネットワーク開設にあたり、京都大学のみならず京都府立医大の各関連診療科(産婦人科、小児科、乳腺外科、血液内科、泌尿器科)の科長の先生方には親身に相談にのって頂き、開始に際しては運営委員としても参加頂いています。
本会は
- がん・生殖医療に関する情報の提供
- 妊孕性温存支援施設(がん治療施設)と妊孕性温存施設(生殖医療施設)のリスト・診療内容に関する情報提供
- 学会・研究会の開催による京都府内のがん・生殖医療に関する医療情報の普及・啓発に係る事業
を目的として、事務局を京都大学の産婦人科に置き、患者を中心とした円滑な妊孕性の温存が行なえるネットワークを構築してまいります。
京都府ではがん・生殖医療の認知度は低く、妊孕性温存を希望する患者およびがん治療施設が、どこに相談すべきかその紹介先の施設がわからないという現状がまだまだあります。我々はネットワーク事務局として迅速な紹介の橋渡しを出来ればと考えています。またHPのなかで男性女性各々のがん治療における妊孕能温存の手順などについて詳しく掲載しています。
今後共、医療関係者のみならず患者の皆様により正確で最新の情報提供と、この妊孕性温存の医療を行える体制づくりの強化を図りたいと考えております。
KOF-net(京都・がんと生殖医療ネットワーク)
http://www.cancer.kuhp.kyoto-u.ac.jp/kof-net/